栄養について知ろう
それって病気ではなく、栄養不足かも?
なんだかやる気がでない…。
すぐに体調を崩してしまう。
じつはそれらの症状は病気ではなく、単なる栄養不足かもしれません。
発展途上国では、食料不足が原因で栄養が十分に摂取できず、亡くなる子どもがいます。
しかし、コンビニやスーパーなどで気軽に食料が手に入る日本でも、栄養不足に陥る可能性があるのです。
栄養は心身に影響している
人間の体のさまざまな働きを担う栄養素が不足すると、どうなるのでしょうか?
たとえば肉や卵、魚に多く含まれるタンパク質の不足は、臓器・爪・髪などの形成に悪影響を及ぼします。
また骨を強くする栄養として広く認識されているカルシウムの不足は、骨の形成だけではなく、精神面の健康にも悪影響です。
そして近年の研究では、感染症や悪性腫瘍などに対する防御機能と栄養との関わりも明らかになっています。
現代人に多い「新型栄養失調」
栄養失調というと、食べ物がないことによる「飢餓状態」を連想する人が多いですが、毎食しっかりと食べているにもかかわらず、栄養失調になる人がいます。
このような栄養失調は「新型栄養失調 」と呼ばれ、飽食といわれる現代の日本でも発生しているのです。
どうして現代人は栄養不足に陥るのでしょうか?
その体の不調は、栄養不足が原因かもしれません。
5大栄養素を摂取しよう
私たちは毎日食べている食事から、エネルギーや栄養素を摂取し、体と心(神経)の健康を維持しています。
運動や勉強、さらには寝る時でさえも栄養素が必要です。
また、筋肉や臓器、骨や脳などの組織も栄養素によって構成されています。
そんな栄養素のなかでも重要なのが「5大栄養素」です。
これは人の生命活動を維持するために必要な栄養を指し、炭水化物・脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラルの5つに分類されます。
栄養バランスの重要性
たしかに十分に栄養をとることは大切です。
しかし栄養の過剰摂取も同様に、病気や体の不調の原因となります。
たとえばサケやマグロといった脂肪性の魚に多く含まれる「ビタミンD」を過剰摂取すると、吐き気、嘔吐、食欲不振、便秘、脱力感、体重減少などの症状が現れます。
また急激なカルシウムの血中濃度が高まりは、錯乱や意識障害、心拍の異常などを引き起こす可能性があります。
極端な栄養不足や栄養の摂りすぎは、人間の体に悪影響を及ぼすので注意が必要です。
栄養バランスのよい食事をとるコツ
栄養バランスの偏りは、さまざまな問題を引き起こします。まずはバランスのよい食事をとる心がけが大切です。
ただし毎日何をどれだけ食べるべきかは、年齢や性別、健康状態などによって異なります。
適量の栄養をバランスよく摂取するには食品群で考えるが最適です。
資料:厚生労働省スマートライフプロジェクト参照
食品群とは栄養素の働きを特徴ごとに分けたものです。
偏りがないように食品を選ぶことで、栄養バランスのよい食事メニューを決められます。
3食の食品群と6つの食品群で分けられる場合がありますが、考え方はどちらも同じです。
忙しいからといって、調理の利便性ばかりを重視し偏食におちいると、栄養も偏ってしまいます。
ときには手軽に栄養を摂取できるサプリメントやプロテインなどの栄養補助食品を取り入れながら、3食の栄養バランスを整えましょう。
どうしても食事ができない場面では、グミやタブレット型のサプリメントを利用して、少しずつ栄養を取り入れられるとよいですね。