栄養について知ろう

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アトピーは栄養が関係している

「アトピー」と聞くと、どのような症状を想像しますか?

肌が赤くなりブツブツができたり、肌がカサカサと乾燥して皮膚がむけたりして、カサブタができます。
そして,強いかゆみを伴う皮疹が生じて掻いてしまい、さらにかゆみが強くなり肌の状態を悪化させてしまいます。

このような症状をアトピーといいますが、実はアトピーと栄養が関係していることを知っていますか?

今回は、アトピーと栄養の関係・アトピーを改善するための工夫について説明していきます。

アトピーの人は、3つの栄養素が低下している!!
アトピーは皮膚のバリア機能が破綻してしまい肌が乾燥し、かゆみや発赤が現れる病気です。
アトピーの方に血液検査を行うと

亜鉛
オメガ3脂肪酸
ビタミンD

が不足していることが多くの方で見られるようです。
以下では、それぞれの栄養素について説明します。

亜鉛について

亜鉛は微量ミネラルの1つであり、人間の体内で合成できないため栄養として摂取する必要があります。
体内に存在する亜鉛は、生体内に広く分布しています。60%が筋肉、20〜30%が骨、8%が皮膚や毛髪に存在しています。
皮膚や毛髪に存在する亜鉛は皮膚の粘膜の健康維持や、皮膚のタンパク質の合成に関わっています。

そのため亜鉛が不足すると、皮膚の炎症が起こりやすくなる・傷が治りにくくなるなどの症状が起こりやすくなることが知られています。
皮膚以外にも、貧血や食欲不振、味覚障害などの症状が現れることもあるようです。

亜鉛は、牡蠣や牛赤身肉、卵に多く含まれています。

ビタミンDについて

ビタミンDはカルシウムや骨の代謝に不可欠なビタミンとして知られています。
その他にも免疫機能を調整して、アレルギー症状を和らげる作用があります。

また、セロトニンと呼ばれる脳内物質を調節し精神のバランスを整えてストレスを軽減してくれます。

アトピーはストレスにより悪化することが知られているため、ビタミンDの摂取はアトピーの改善に役立つと言われています。

ビタミンDは、魚やキノコ類など食事から摂取することも可能ですが、日光を浴びることでもビタミンDを作ることができます。

腸内環境もアトピーに関係してる

腸には免疫細胞の70%が存在しており、免疫をつかさどる重要な臓器です。
食事や生活習慣の乱れが原因となって、腸内環境を悪化させてしまいます。
腸内環境の悪化はアレルギーを悪化させると言われています。

腸内環境を整えるために、食事や生活習慣を見直すと良いでしょう。
食事は善玉菌の多く含まれているヨーグルトや納豆などの発酵食品を多く摂るようにしてください。
生活習慣は睡眠をしっかりととる、夜遅くまで起きないで朝早く起きる、定期的な運動をすることなどが大切です。

まとめ

アトピーの方は、亜鉛・オメガ3脂肪酸・ビタミンDが不足していると説明をしました。

アトピーの改善を目指すのであれば、生活習慣を整えて、3つの栄養素を積極的に食べるようにしましょう。

しかし、普段の生活で栄養素のことを考えながら食事ができないよ、、、。と感じている方も少なくないのではないでしょうか。
そのような場合は、栄養補助食品などから栄養を摂取することも検討してみてはいかがでしょうか。