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子どもの生活習慣病

生活習慣病って大人の病気じゃないの?

生活習慣病と聞くと「大人」の病気とイメージしてしまいますが、不規則な生活を送っていると、実は子どもでも発症する可能性があります。

今回は、子どもが生活習慣病になる原因や予防する方法について説明していきます。

子どもにも生活習慣病になる可能性がある!

生活習慣病とは、日々の生活習慣である「食事」「運動」「睡眠」が不規則となり、糖尿病や脂質異常症、高血圧などを発症する病気のことを指します。

生活習慣病が発展し、脳卒中や癌などの病気を発症すると日常生活や命に関わる問題になるため予防が重要といえます。

生活習慣病を簡単に説明すると、栄養バランスの取れた食事ではなくあぶらっぽい料理やお菓子ばかり食べていたり、運動をしないで家でゴロゴロと過ごすことが多かったり、夜更かしばかりするような不規則な生活習慣が発症の原因になるということです。

子どもの肥満と生活習慣病

肥満は生活習慣病と密接な関係にあると言われていますが、文部科学省の「2020年度 学校保険統計調査」によると、肥満傾向があるとされた児童の割合が高校1年を除く全学年で上昇したと公表しています。(参考:https://www.mext.go.jp/content/20210728-mxt_chousa01-000013187_1.pdf)

肥満傾向児童の増加の要因のひとつとして、コロナ禍での運動不足が挙げられています。
近年では、発達障害の一つである発達性協調性運動障害のお子さんも肥満につながるリスクが高いとされています。
発達性協調性運動障害のお子さんは運動の不器用さが特徴としてあり、運動が周囲の子供に比べて苦手になってしまいます。
その結果、運動が嫌いになってしまい、運動をしないことから肥満につながりやすいとされています。

小児肥満の子どもの約70%は成人肥満に移行すると考えられています。
また、高度の小児肥満は、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病を合併する可能性が高くなるため、子どもの頃から生活習慣を整え、生活習慣病を予防することが大切になります。

運動を習慣的におこなう

肥満の原因として運動不足があげられます。そのため子どもが運動を習慣的におこなえるように関わりましょう。

運動習慣のない子どもは、運動嫌いの場合が多くあります。
強引に運動をさせるのではなく、親子で楽しめるように始めると良いと思います。
特に勝ち負けがついてしまう運動は挑戦を避けてしまうことが多いため、勝ち負けのつかないキャッチボールやジョギングなどはいかがでしょうか。

栄養バランスの良い食事を摂り、スナックなどの間食を避ける

カロリーの過剰摂取や栄養の偏りが肥満の原因となります。

特にスナック菓子や、糖分が多く含まれている清涼飲料水などは、カロリーの過剰摂取につながるだけではなく、栄養が偏ってしまいます。

食事を改善するためには、毎日決まった時間に栄養バランスを考えた食事を摂るようにして、間食を少なくできるようにしましょう。
もし、間食をする場合は、栄養価のバランスの良い食べ物を摂取するように心がけましょう。

十分な睡眠をとる

睡眠不足は肥満になりやすくなると言われています。

質の高い睡眠を取れるように、日中は体を動かす習慣を身につけられるように関わりましょう。
日中の適度な疲労が質のいい睡眠につながります。質の高い睡眠は規則正しい生活につながります。

まとめ

不規則な生活習慣が原因となる生活習慣病は、大人だけではなく、子どもも発症する可能性のある病気です。

生活習慣病は将来の健康に大きく関わる病気ですので子どもの頃からの予防が大切になります。

子ども1人で生活習慣を変えることは大変なことです。

親である大人が規則正しい生活を送れるように手助けをしてあげてください。