栄養について知ろう

お子様の最適な成長について

思春期の子どもが抱える悩みはどんなものがあるか

小学校を卒業していく子どもを見ていると小さかったころの思い出が、つい昨日のように浮かんできて、無事に育ってくれた我が子への感謝が浮かんできます。

このまま心身ともに大きくなり成人まで無事に育ってほしいと思うのですが、中学生〜高校生は思春期と呼ばれる時期に突入します。

思春期は心身ともに大きく変化をしていく時期であり、子どもの悩みが増えて非常に不安定な時期になります。

今回は、思春期の子どもが抱える悩みについて説明し、わが子のために出来ることを説明していきます。

ニキビの悩み

思春期になると周囲から自分がどのように見られているのか気になり、他者からかわいく・かっこよく見られたいという気持ちが強くなります。

特にニキビや体重の増加に対して強く反応するようになり悩みのタネになりやすいようです。

思春期のニキビの原因は、皮脂の過剰分泌が原因となります。
皮脂が過剰に分泌されることで毛穴に詰まりやすくなり、詰まった毛穴からアクネ菌が繁殖しやすくなります。

このように思春期にできる多くのニキビの原因は「皮脂の過剰分泌」が原因のため、皮脂に対して対策をとるとニキビが予防されやすいようです。

皮脂を抑えるための具体的な対策として洗顔があります。
最近はニキビケア専用の洗顔料も市販されているため、洗顔料を用いて洗顔をこまめにするようにして肌を清潔に保つようにすると良いでしょう。
食事面では皮脂を多く分泌する食事を控え、皮脂を抑える栄養素を含む食事をするようにしてあげてください。

皮脂の分泌が多くなる食事は甘いお菓子やスナック菓子などの高糖質・高脂質食品です。
特に思春期の子どもは友達と一緒に遊んでいるときにお菓子を食べることが多く、これらの食品を摂取しがちです。

皮脂を抑える栄養素は、ビタミンB2とビタミンB6を含む食品を食べさせるようにしてください。
ビタミンB2やB6はレバーやにんにく、魚類に多く含まれています。

体重増加の悩み

ほとんどの方がモデルのようなスラっとした体形にあこがれた経験があるのではないでしょうか。
周囲の目を気にするようになる思春期の子どもたちも同様にモデルのようにスラっとした体形になることに憧れ、ダイエットに発展するケースも少なくありません。
特に痩せたいという願望は女の子に強く見られます。

思春期の無理なダイエットは、成長に必要な栄養素の摂取ができないことだけではなく、性ホルモンである男性・女性ホルモンの分泌が少なくなり、身体の成長を抑制する原因となってしまいます。

また、身体の成長だけではなく、将来的に不妊につながることがあります。

思春期の子どもはまだまだ未知であるため無理なダイエットを行いがちです。
親として子どもにダイエットの危険性を伝えられるようにできるとよいですね。
また、ダイエットをする場合でも、親子で、なぜダイエットをするのか?、目標体重はどうするのか?、どうやってやせるのか?など子どもとダイエットのルールを設定すると良いでしょう。

思春期のイライラ

思春期は親に対して反抗したり、ちょっとしたことで怒ってしまうことがあります。 子ども自身も、自分が怒っているわけではないのに頭の中が勝手にイライラし始めて感情を抑えられないと悩むことがあります。

このような状態はセロトニンと呼ばれる脳内物質の不足が原因であると言われるようになってきました。

セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれており、セロトニンが脳内に分泌されていると充足感が高まり感情の起伏が穏やかになりやすいと言われています。

セロトニンの分泌を高めるためには、以下の5つのことをすることが良いとされています。

  • 朝日をたっぷりと浴びる
  • バランスの良い食事を摂る
  • 規則正しい生活リズムを送る
  • 散歩などのリズミカルな運動をする
  • 心が安らぐ活動
おわりに

思春期は大人になっていく過程の大切で多感な時期です。

だからこそ私たち親がしっかりと子どもの様子に敏感になり悩みを聞いてあげて、具体的な解決方法を教えてあげることが大切なのかもしれません。