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子どもが気をつけた方がいい病気5選
「子供の咳や熱はよくあること、寝ていればすぐに良くなるでしょ。」と思っている方は少なくないようです。
人間は一生の内に約250種類の風邪ウイルスに感染すると言われており、免疫力の低い子どもは学校などの集団生活で感染してしまうのは仕方ないことです。
お薬を飲んで安静にしていれば病気が治ることも多いのですが、なかには病気が重症化してしまう場合もあるようです。
そこで、子どもが気をつけた方がいい病気について5つピックアップしてみました。
気管支喘息
気管支喘息は、呼吸をすることが難しくなり、息を吐くたびにヒューヒュー・ゼーゼーといった音が繰り返して聞こえる病気です。
気管支と呼ばれる、喉から肺に入っていく管が炎症によって細くなってしまい空気の通りが少なくなることで呼吸が難しくなってしまいます。
原因は明確に特定できない場合が多いようですが、気管の炎症(ウイルス感染・アレルギーの原因となるダニ・ハウスダスト・動物の毛を吸い込む)が考えられています。
呼吸が難しい状態が続くと、体の中に酸素を取り込む量が少なくなるため、意識レベルが低下することがあります。
犬や猫などのペットの毛やダニなどのハウスダストや花粉など、日常生活からアレルギー因子を少なくして清潔な場所で暮らすことが大切です。
アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎は、透明の鼻水・鼻づまり・くしゃみの3つの症状が主である病気です。
スギやヒノキ花粉が原因となり、毎年同じ季節に起こる「季節性アレルギー鼻炎」とハウスダストなどが原因となり年間を通して起こる「通年性アレルギー鼻炎」があります。
鼻炎だろうと手をつけず悪化してしまうと、副鼻腔内にたまった鼻水が原因となり、中耳炎や髄膜炎などの感染症を引き起こします。
根本的な治療は時間をかけて行います、その間、対症療法としてお薬や、ネブライザー吸入で鼻菅の通りを良くすることが実施されています。
溶連菌感染症
溶連菌感染症は、38℃以上の高熱・のどの痛み・リンパ節の腫れ・倦怠感が主な症状として現れる感染症です。
2日から5日の潜伏期間を経て、上記の症状が出現します。
口のなかに出血斑を生じることがあり、その後手足など全身に発疹が広がります。
溶連菌感染症の怖いところは合併症にあります。
合併症の一つである急性糸球体腎炎は、血尿・体のむくみ・高血圧が症状として現れます。
発症後、自然に経過していきますが、腎機能障害へと発展する方もいるようです。
溶連菌感染症に対しては、10日から14日間の抗生剤の投与が推奨されています。
プール熱(咽頭結膜炎)
プール熱は、38℃以上の高熱・のどの痛み・白目やまぶたが赤く充血する・頭痛や食欲不振が主な症状として現れます。
原因は、アデノウイルスというウイルスによるもので、消毒が不十分なプールなどに繁殖することが知られています。
のどの痛みが強くて食事が食べられないということもあります。
食事や水分が摂取できないと脱水につながり、症状をさらに悪化させてしまいます。
のどから食事が取れない場合は、医療機関で点滴などの処置が必要になります。
ウイルス性胃腸炎
代表的なウイルス性胃腸炎として、ロタウイルスとノロウイルスがあげられます。
両者ともに1日から2日の潜伏期間を経て、激しい下痢(げり)と嘔吐(おうと)が症状として現れます。
下痢と嘔吐によって、脱水を起こしがちになり水分補給が欠かせないのですが、 消化器官である胃腸が弱っている状態ですので、一度に大量の水分を摂取してしまうと、嘔吐につながってしまいます。
そのため、少しづつ飲水を促してください。
ウイルス感染をしてしまったお子さんの便や嘔吐を媒介として感染が拡大する可能性が高いため、処理においては衛生管理と入念な手洗いが重要になります。
まとめ
「子どもが病気にかかっても寝ていれば良くなる」確かに多くの病気は安静にしていれば良くなっていくのかも知れません。
ただ、中には重症化しやすい病気もありますので、寝ていればよいと簡単に決めつけずに、お子さんの様子をじっくりと観察してあげてください。