栄養について知ろう

遺伝だからと諦めないで。子どもの身長を伸ばすための4つの対策

子どもには申し訳ないけど旦那も身長が小さいし、家系的にも小さいので身長が伸びないだろうと思う。そんな考えのお母さん、ちょっと待ってください。実はお子さんの身長が伸びるために、子どものころからできる対策があります。今回の対策を実践することで我が子の身長を1㎝でも伸ばせるかもしれません。

対策1 タンパク質の摂取

1つ目の対策は、タンパク質を摂取することです。
タンパク質は体を成長させる上で欠かせない栄養素の一つです。身長を伸ばすために必要な栄養素といえば「カルシウム」を思い浮かべる方が少なくないのではないかと思いますが、骨の成長を促すために必要な栄養素はタンパク質なのです。骨の土台となっている「コラーゲン」と呼ばれる成分はタンパク質の1種であるため、タンパク質が不足すると土台が崩れてしまい、骨が成長しなくなるために身長が伸びにくくなってしまいます。
タンパク質は必要量が成長を重ねるごとに異なります。厚生労働省が発表している「タンパク質の食事摂取基準」では、6~7歳の推定平均必要量について、男女ともに25グラムと定められています。さらにタンパク質は年齢を重ねるごとに必要量が増えていくため注意が必要です。

対策2 運動をする

2つ目の対策は、運動をすることです。
「身長を伸ばすホルモン」として知られている成長ホルモンは運動をすることによって分泌されるといわれています。特に成長期では、適度な運動を行うことが身体の発達にとても大切です。成長ホルモンを促す運動はジョギングなどの有酸素運動がいいといわれていますが、子どもが毎日ジョギングをすることは楽しみが少なく続けられないかもしれません。楽しく運動をするのであればゲーム性のある鬼ごっこや、目標を決めて遊ぶ事ができる縄とびがおすすめです。
ちなみに運動後45分以内はタンパク質の吸収率が上がるゴールデンタイムと呼ばれています。この時間にタンパク質を摂取することで、身長を伸ばすために必要な栄養素であるタンパク質を体内に摂取することができます。身長を伸ばしてあげたいと願うのであれば、逃す理由はない時間ですね。

対策3 亜鉛の摂取

3つ目の対策は、亜鉛を摂取することです。
亜鉛は細胞の成長を高める効果があるといわれている栄養素ですが、体内で作ることができないため食事から摂取する必要があるため不足しがちな栄養素です。また亜鉛は汗からも流出するため、スポーツをする子どもは体内から亜鉛の排出量が増えます。亜鉛が不足してしまうと、食欲不振や免疫力の低下、味覚障害などにつながるとされています。

亜鉛の摂取により身長が高まることを示した研究があります。
タイで2017年に子どもを対象に行われた実験ですが、6か月の亜鉛の摂取により、亜鉛を摂取していないグループよりも身長が1㎝も伸びたと報告されています。

対策4 睡眠をとる

4つ目の対策は、睡眠をとることです。
睡眠は体を休めるだけでなく、子どもの成長において重要な役割を果たしています。その理由は、睡眠によって「身長を伸ばすホルモン」である成長ホルモンが分泌されるからです。特に成長盛りの乳幼児から思春期までは、成長ホルモンを分泌させるために、質が高く十分な量の睡眠をすることが子どもの成長に欠かせないといわれています。
睡眠の質を高めて、深い眠りに入りやすくするために以下の2点を意識するとよいでしょう。
1、眠る2~3時間前に食事を終える。
  血糖値が高い状態で寝てしまうと成長ホルモンが分泌されにくくなるためです。
2.眠る1~2時間前までに入浴を済ます。
  眠る直前に体温を上げてしまうと寝つきが悪くなってしまいます。
その他にも、運動による適度な疲れも深い睡眠に入るための大切な要素だといえます。

まとめ

子どもの身長を伸ばすための対策は、運動・睡眠・栄養の3つです。栄養は普段から食事に気を使わなければ不足してしまうことが少なからずあります。特に忙しい現代社会は食事まで手が回らないことがあります。そんなときは栄養補助食品の活用を考えてもいいのかもしれません。栄養補助食品を上手に活用して、子どもの身長を伸ばすための対策を実行しましょう!

  • 朝日をたっぷりと浴びる
  • バランスの良い食事を摂る
  • 規則正しい生活リズムを送る
  • 散歩などのリズミカルな運動をする
  • 心が安らぐ活動
おわりに

思春期は大人になっていく過程の大切で多感な時期です。

だからこそ私たち親がしっかりと子どもの様子に敏感になり悩みを聞いてあげて、具体的な解決方法を教えてあげることが大切なのかもしれません。